カテゴリ:活動報告 日付:2011年03月18日
間伐講習会報告
2月26日晴天めぐまれ56名の参加者とともに間伐講習会を行いました。
まず、下刈とプロットの設定の下準備のできた森林で、グループに分かれ間伐する木の選木を行い
選木後伐採の指導を受け、我と思わん者は伐採を体験しました。
今回の設定は20年以上放置された森林であったため,変則的な間伐になりましたが間伐前と後の違い
を体験して頂きました。
どれ位、間伐すれば良いか知りたいと言う参加者が多くいましたので、宇陀市森林組合の間伐の目安を
指導しました。
間 伐
1. 間伐は、樹の占有空間を人為的に調整して樹々の競争を緩和させ、樹木の形質と成長をより望ましい状態に制御する技術である。
1. 今回の講習会現地は、長期に渡り手入れされず放置状態にある森林を講習会場に設定して行います。
放置された森林の間伐の進め方 (整理伐)
1 現場の下刈をする 後の作業がし易く安全である
2 形質の悪い木に印をつける
3 印を付けた形質の悪い木を切る。 山林の上部の方から(ほんき)に伐る
被圧木・病虫害木・損傷木・倒傾木・曲又木・暴れ木
幹の形質や樹勢に欠点があり、もはや育成の価値が無いもの
4 極端に所空きする場所には、 場塞ぎとして木を残す(アテ材を作らない)
5 鹿の好きな木を少しは残してやる
6 暴領の木を伐る
宇陀市森林組合の間伐の目安方程式
1. 山林の現状を把握する。
おおまかに密度を掴む
生産目標により間伐の方法を考慮する。
杉.桧.尾根筋.谷筋.山の向き等を考慮する。
2. 形状の悪い木を切る。
3. プロットの平均胸高直径を求める。
4. 間伐の目安方程式により密度管理
{胸高直径(cm)×10倍}+ 1m(定数)= 樹間距離
この樹間距離を目安にすると健全な森林ができる。
▲ 間伐前
▲ グループに分かれ選木
▲ 市議会議員さんも伐採の個別指導
▲ 伐採の個別指導
▲間伐作業中
▲伐採
▲ 間伐後 講評中
全員熱心に受講され16時に無事に間伐講習会は終了しました